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戒名はなぜ必要?お布施の相場や戒名が必要ないケースも解説|群馬の葬儀・葬式・家族葬はベルセレモニー

葬儀の知識

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  • 戒名はなぜ必要?お布施の相場や戒名が必要ないケースも解説

    葬儀の知識
    2024年05月02日

    戒名はなぜ必要なのでしょうか?

    戒名は、現代でいえば仏様の弟子として迷わずに極楽浄土へ行けるようにという願いが込められています。

    その必要性に疑問を持たれている方もいらっしゃるかと思いますので、今回は戒名を付ける理由や戒名についての注意点、戒名を付けずに葬儀を行う方法などについてご紹介します。

     

     

    戒名を付ける理由とは

    戒名は亡くなってから付ける名前のことだと思っている人も多いと思いますが、なぜ亡くなってから名前を付ける必要があるのかと疑問に思ったことはないでしょうか。

     

    実はもともと戒名は亡くなってから付けるものではなく、仏門に入った時、すなわち出家した時に与えられる名前でした。キリスト教ではキリスト教徒になるために洗礼を受け、その際にクリスチャンネームを授けられますが、戒名はその状況に近いイメージと言えるかもしれません。

    昔は出家した時に与えられていた戒名ですが、現在では、様の弟子として迷わずに極楽浄土へ行けるようにという願いを込めて、出家していなくても死後に戒名をいただくことが一般的となっています。

    このように戒名は亡くなった人に付けるための名前ではなく、仏門に入った証として与えられる名前ですから、現在でも生前に戒名を付けてもらうことは可能ですし、実際に生きている間に戒名を付けてもらう人もいます。生前にいただく戒名のことを「生前戒名」と呼び、亡くなってから戒名を付ける場合と比較して、お布施が安くなるケースもあるようです。


    ちなみに、仏教には多くの宗派があり、戒名ではなく法名や法号と呼ぶ宗派もありますが、ここでは便宜上「戒名」としてお話を進めます。

     

     

    戒名の構成

    前項でもお伝えしたように、仏教には多くの宗派があり、戒名の構成は宗派によって異なります。以下に「浄土真宗以外の宗派における戒名の構成」と「浄土真宗における法名の構成」をご紹介します。※浄土真宗では戒名ではなく法名と呼びます。

     

    【浄土真宗以外の宗派における戒名】

    浄土真宗以外の宗派において、戒名は以下のように構成されます。

    (院号)+ 道号 + 戒名 + 居士  

    院号・道号・戒名・居士それぞれの意味を以下にご紹介します。

     

    院号

    院号は全ての人に付けられるものではなく、本来は仏教に貢献した人に付けるものでしたが、現在は社会に大きく貢献した人などにも付けられることがあるようです。院号を付ける場合は、院号を付けない場合よりもお布施を多くお渡しすることが一般的です。

     

    道号

    道号は、仏様の教えに従う人に与えられます。現在は、本人に縁のある漢字を使用することが一般的で、人柄、趣味、仕事、地名などにまつわる漢字が使われることが多いようです。

     

    戒名

    戒名は仏弟子としての名前です。本人の俗名(生前の名前)に使われている漢字や、仏様や経典に使われている漢字、尊敬する人に関わる漢字などを使用します。

     

    位号

    位号は、信心深さを表します。成人男性は居士・信仕など、成人女性は大姉・信女などが用いられます。3歳位までの子どもには嬰子・嬰女、5歳位までの子どもには孩子・孩女が用いられ、それ以上の子どもで15歳位までは童子・童女が用いられます。

     

    【浄土真宗における法名の構成】

    (院号)+ 釋号 + 法名

    院号・釋号・法名それぞれの意味を以下にご紹介します。

     

    院号

    院号は全ての人に付けられるものではなく、本来は仏教に貢献した人に付けるものでしたが、現在は社会に大きく貢献した人などにも付けられることがあるようです。院号を付ける場合は、院号を付けない場合よりもお布施を多くお渡しすることが一般的です。

     

    釋号

    浄土真宗では他の宗派のように信心深さを表す位号を用いずに、釋号を用います。位号のように位を区別することはしません。男性は「釋」、女性は「釋尼」とすることが一般的だった時代もありましたが、現在は女性でも「釋」とするケースも増えています。

     

    法名

    他の宗派における「戒名」に当たる部分が法名です。戒名と同様に本人の俗名(生前の名前)に使われている漢字や、仏様や経典に使われている漢字などが使用されます。

     

    生前戒名をいただいてその名前を位牌やお墓に記す場合は、道号の後に位置する「戒名」や、釋号の後に位置する「法名」の2文字を朱文字で入れ、亡くなった後には朱色を抜くことになります。

     

     

    戒名についての注意点

    戒名は菩提寺(檀家としてお付き合いのあるお寺)に依頼して付けてもらいます。これは、亡くなってから戒名をいただく場合も、生前戒名をいただく場合も同様です。

    菩提寺が遠方にあり、葬儀に来てもらうことは難しいと思われる場合でも、まずは必ず菩提寺に連絡する必要があります。菩提寺に連絡せずに他の寺院に読経や戒名を依頼してしまうと、菩提寺が管理するお墓や納骨堂に入れなくなることや、菩提寺で戒名を付け直してもらわなければいけなくなることがあるからです。

    菩提寺が無ければ、葬儀社の紹介やインターネットサービスを利用して戒名を付けてもらうことが可能ですが、納骨場所や法要などにも関係してくることなので、安易に判断することは避けた方が良いでしょう。

    寺院が管理するお墓や納骨堂に納骨する場合や、葬儀後の供養を依頼する寺院が決まっている場合は、そのお寺に依頼して戒名をつけてもらいましょう。

     

     

    戒名が必要無いケースとは

    仏式の葬儀や供養を行わない場合、戒名は必要ありません。戒名を付けない場合、お墓や位牌に入れる名前は俗名となります。

    ただし前述したように、寺院が管理するお墓や納骨堂に納骨する場合や、その後の供養を依頼する場合は、その寺院に依頼して戒名を付けてもらう必要がありますので、納骨場所や供養についてしっかり確認しておくことが大切です。

    家族が認識していないだけで実は菩提寺があるケースも稀にありますので、本家などの親戚に確認しておくことをおすすめします。

     

     

    戒名料の目安とお渡しする時のマナー

    戒名料の目安

    関東圏の戒名料の目安を下記にご紹介します。

    【関東圏 戒名料の目安】

    • 信士・信女   20~50万円
    • 居士・大姉   50~80万円
    • 院信士・院信女 30~100万円以上
    • 院居士・院大姉 100万円~

    戒名料は付ける名前の格や宗派、地域、寺院によって大きく異なりますので、詳しくは菩提寺に確認することをおすすめします。

     

    戒名料を渡す時のマナー

    一般的に戒名料は葬儀の際のお布施に含めてお渡しします。お布施は白無地の封筒に入れるか、半紙と奉書紙(ほうしょがみ)と呼ばれる和紙で包み、表書きは「お布施」または「御布施」とします。

    お布施をお渡しするタイミングは地域や寺院、宗派により異なりますが、一般的には葬儀後にお渡しすることが多い様です。

    お布施を僧侶にお渡しする時に、手から手へ直接手渡しすることはマナー違反となりますので、袱紗(ふくさ)の上に置くか、切手盆と呼ばれるお盆に乗せてお渡しします。「本日はありがとうございました」など感謝の言葉を添えてお渡しすると良いでしょう。

     

     

    まとめ

    戒名はもともと亡くなった人に付けるための名前ではなく、出家した際に与えられる名前でしたが、現在では亡くなった時に授けられることが一般的となっています。

     

    ・亡くなってから付けてもらうことが一般的となった戒名ですが、現在でも生前に戒名を付けてもらうことは可能で、実際に生きている間に戒名を付けてもらう人もいます。

     

    ・戒名は菩提寺に依頼して付けてもらう必要があります。菩提寺が無い場合は葬儀社の紹介やインターネットサービスを利用して付けてもらうことも可能ですが、家族が把握していなくても実は菩提寺があるというケースもあるため、本家や親戚にも確認することをおすすめします。

     

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