葬儀の知恵袋(コラム)
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2022年7月4日(月)
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火葬とは?流れ・費用・注意点を詳しく解説
火葬とはご遺体を焼却し、残ったご遺骨を葬るという葬法のひとつです。
また火葬とは、「死後又は死産後24時間を経過した後でなければ、これを行ってはならない。」と法律に定められています。
今回は、現代の日本において一般的となっている火葬の流れや費用、注意点について詳しくご紹介します。
火葬はいつ行えば良いの?
例え通夜や告別式などの宗教儀礼やセレモニーを行わないとしても、亡くなった人をすぐに火葬することはできません。「墓地、埋葬等に関する法律」(昭和23年5月31日法律第48号)の第3条で、「埋葬又は火葬は、他の法令に別段の定があるものを除く外、死亡又は死産後24時間を経過した後でなければ、これを行つてはならない。」と定められているからです。故人が特定の感染症に罹っていた場合をのぞき、医師や警察官などによって死亡が確認されてから24時間以上が経過した後に、火葬することが可能となります。
火葬の流れ
①火葬場へ移動する
現在は一般葬、家族葬だけでなく、葬儀式や告別式を行わない直葬や火葬式と呼ばれる形式の葬儀を行う方も増加傾向にあります。一般葬や家族葬を行う場合は告別式終了後にご遺体を葬儀会場から火葬場に移動して火葬を行います。直葬や火葬式の場合は告別式を行わず、ご遺体を安置場所から火葬場に移動して火葬を行います。
一般的に火葬場に同行するのは、遺族や親族など故人と近しい間柄の方です。移動の際、喪主はご遺体を搬送する霊柩車に同乗する場合と、霊柩車に続く別の車に乗る場合があります。
②火葬場到着後、火葬許可証を提出する。
火葬場到着後、火葬場の事務室に火葬許可証を提出します。火葬後に、この火葬許可証に火葬済証明印が押され、埋葬許可証となって返却されます。埋葬許可証はお墓や納骨堂などに遺骨を納める際に必要となります。
③読経と焼香を行う
告別室や火葬炉の前に移動します。位牌や遺影を飾り、同行した遺族や親戚は焼香を行います。僧侶が同行した場合はこの時に読経が行われますが、近年では同行しないケースが増えています。
④ 火葬
火葬の間、同行した遺族や親族は施設内で待機します。施設によっては待合室が用意されていますが、利用料金が必要となる場合もあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。火葬終了のアナウンスが流れた後に収骨室に移動します。
⑤収骨
収骨は故人と関係が深い人から順に行います。2人1組で箸を使って下半身の骨から骨壷に収めます。
収骨の作法は地域によって異なります。一般的に東日本では全ての遺骨を骨壷に収める「全収骨」、西日本では一部の遺骨を骨壷に収める「部分収骨」が行われるようです。
火葬の費用
火葬場には自治体が運営する公営のものと、民間企業が運営する民営のものがあります。公営に比べ民営は料金が高い施設が多いようですが、公営の火葬場も利用料金は一律でないため、利用する火葬場の料金については事前に調べておくことをおすすめします。ベルセレモニーの各施設でご葬儀をされる方の多くがご利用になる藤岡市、前橋市、高崎市の公営斎場の火葬料金は下記の通りです。
藤岡市運営斎場楷同苑(かいどうえん)
12歳以上 藤岡市民は無料 藤岡市民以外は35,000円
12歳未満 藤岡市民は無料 藤岡市民以外は18,000円
高崎市斎場
12歳以上 高崎市民は無料 高崎市民以外は55,000円
12歳未満 高崎市民は無料 高崎市民以外は44,000円
前橋市斎場
12歳以上 申請者または故人が前橋市民の場合無料 前橋市民以外は63,000円
12歳未満 申請者または故人が前橋市民の場合無料 前橋市民以外は44,000円
火葬にかかる時間の目安と待合室利用料
火葬終了後はお骨の温度が下がってから収骨を行います。その際、機械を使用してお骨を冷却する施設と、自然に温度が下がるのを待って収骨する施設があるため、収骨がはじまるまでにかかる時間は利用する施設によって異なりますが、一般的には火葬がはじまってから1時間から1時間半ほどで収骨となる施設が多いようです。
その間は、火葬場内のロビーや待合室で待機しますが、前述した通り待合室は施設によって利用料が必要となる場合があります。ベルセレモニーの各施設でご葬儀をされる方の多くがご利用になる、藤岡市、前橋市、高崎市の火葬場の待合室利用料は下記となります。
藤岡市運営斎場偕同苑(かいどうえん)
・故人が住民の場合は無料
・故人が住民以外の場合は3,300円
高崎市斎場
・故人が住民の場合は4,720円
・故人が住民以外の場合は22,700円
前橋市斎場
・申請者または故人が住民の場合 4,180円または5,230円
・申請者及び故人が住民ではない場合 12,570円または15,710円
地域によってはこの時に精進落としの食事が振る舞われることもあるようです。
ロビーや飲食施設を備えた火葬場ではロビーで待機し、食堂や喫茶室を利用して昼食をとることも可能です。
火葬の際の注意点
ペースメーカーをご利用になっていたご遺体を火葬する場合は、火葬場に申請する必要があります。
棺の中に好物や愛用品などの副葬品を納めて火葬をすることも可能ですが、入れてはいけない副葬品もあるため注意が必要です。制限される副葬品は、火葬に利用する施設によって異なりますので、ホームページ等で確認されると良いでしょう。
火葬場での服装とは
多くの場合、葬儀終了後に火葬場へ向かうことになるため、火葬場では葬儀参列時の服装でお過ごしになることが一般的です。葬儀参列時の服装マナーは下記の通りです。
【男性】
・ブラックスーツ(略礼服)
・白無地のワイシャツ
・黒無地のネクタイ
・黒の革靴または合皮の靴(金具や装飾がないもの・ローファー、ウィングチップ、爬虫類皮や型押しは不可)
・黒のベルト
・コートを着用する場合は無地の黒が理想的ですが、濃いグレーや焦茶、濃紺などは問題なく着用できます。毛皮や皮、フェイクファーはマナー違反となります。
【女性】
・ブラックフォーマル(衿の詰まったデザインのもの。透ける素材、光る素材は避ける)や黒無地のワンピース、黒無地のスーツなど。
・黒無地の布製ハンドバッグ
・黒のストッキング
・黒のパンプス(装飾のないものでヒールの高さは3〜5cm程度。ピンヒール不可)
・コートを着用する場合は無地の黒が理想的ですが、濃いグレーや焦茶、濃紺などは問題なく着用できます。毛皮や皮、フェイクファーはマナー違反となります。
・一連のパールネックレス、結婚指輪は身につけても問題ありません。
※性別を問わず、光る素材、光沢のある素材のものは身につけないように注意しましょう。
まとめ
日本では基本的に、人が亡くなってから24時間以上経過しなければ火葬することはできません。通夜や告別式を行わないとしても、特定の感染症に感染していた場合を除いて、24時間以上経過してから火葬を行うことになります。
火葬は、ご遺体を火葬場へ移動する → 火葬場で火葬許可証を提出する → 読経と焼香を行う → 火葬 → 収骨 という順番で行われます。
火葬場には公営のものと民営のものがあります。公営に比べ民営は料金が高い施設が多い傾向にありますが、公営の火葬場も利用料金は一律ではありません。
火葬が始まってから収骨までにかかる時間は施設によって異なりますが、一般的には1時間から1時間半ほどが目安となります。