葬儀の知恵袋(コラム)

2020年11月30日(月)

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お墓と納骨堂の種類。合葬墓(合祀墓)とは?

お墓にも納骨堂にも種類があることをご存じでしょうか?

お墓は墓地や霊園の運営を大別すると「公営・民営・寺院」の3種類あり、費用などもそれぞれ異なります。

また納骨堂も同様に、自治体が管理運営する納骨堂、民間企業が管理運営する納骨堂、寺院が管理運営する納骨堂があります。

今回は合葬墓についてもお話します。

 

 

 

●墓地と霊園の違い

墓地と霊園の違いを明確に答えられる方は非常に少なく、同じ意味と捉えている方がほとんどだと思います。

 

「墓地」とは基本的に寺院の境内にあり、寺院が管理しているお墓です。それ以外のお墓がある場所は「霊園」と呼ばれるようです。

 

ただし、地域や集落の墓地は「共同墓地」、村や近隣の住民が使用する「村落墓地」、自宅敷地内にある先祖のお墓は「個人墓地」と呼ばれるように、独自の呼び方をしている地域もあるため、墓地と霊園が混同するのでしょうね。

 

また、寺院の境内にお墓を新たに建てたい場合は、そのお寺の檀家になる必要があります。

 

 

 

●お墓の種類

墓地や霊園の運営は大別して3種類があり、費用などもそれぞれ変わってきます。ここでは運営の違いによる種類をご紹介します。

 

 

・公営霊園

市区町村などの各自治体が運営と管理を行っているため、同地域における費用が最も抑えられるのが公営霊園です。そのため、希望者が多く抽選になったり公募の時期が決まっていたりと、すぐにお墓を用意したい方の希望には添わない場合が多くあります。

 

また、霊園内の区域によっては、お墓の大きさや形状、土地の広さなどが決まっている場合はありますが、ほとんどの霊園では、仏教式やキリスト教式、無宗教など、宗教に制限なく建てることができます。

 

 

・民営霊園

民間企業が運営と管理を行っている霊園です。公営に比べ価格は高めに設定されていますが、立地や設備が良いなど、それぞれの霊園に特化した個性があることも特徴的です。

もちろん宗旨・宗派問わず建てることができ、お墓の形状など自由度が高い場合がほとんどです。

 

 

・寺院墓地

寺院で管理、運営を行っており、寺院の境内または隣接する土地にあるお墓です。

前述したように、寺院墓地を利用するにはその寺院の檀家である必要があり、宗派もその寺院の宗派でなければなりません。

寺院の境内にある事で、供養に対する安心感があります。

供養や管理の費用は寺院によって異なります。

 

 

 

●納骨堂とは 

屋内霊園とも呼ばれます。施設内でロッカー状に区分けした場所の使用権利を購入し、その場所にお骨を保管します。大きさも様々ですが、一人用の納骨堂は少なく、複数人分のお骨を保管できるような形式が一般的です。霊堂と呼ばれる場合もあります。

 

霊園や墓地と同じく、自治体が管理運営する納骨堂、民間企業が管理運営する納骨堂、寺院が管理運営する納骨堂があります。

 

 

 

●合祀(ごうし)墓・合祀納骨堂とは

・合祀墓は他の呼び方がある?

本来の「合祀」には、神社に祀られている神(祭神)を別の神社にあわせて祀(まつ)るという意味がありますが、「合祀墓」のように「墓」がつくと意味合いが変わってきます。

 

複数のお骨を一か所に集めて埋葬する場合は「合祀墓」や「合葬墓」、納骨堂の場合は、「合祀納骨堂」や「合葬納骨堂」と呼ばれます。

合祀墓では「合葬墓」や「共同墓」、「合同供養墓」なども同じ意味で使われます。近年では「合葬墓」が一般的に使われるようになってきました。

 

 

・合葬墓(合祀墓)のメリットとデメリット

合葬墓のメリットは費用が安価になる事です。通常のお墓や納骨堂は家系ごとなど個別に使用するのに対して、合葬墓では、一か所にすべての方のお骨を一緒にするため費用が抑えられます。

 

デメリットは、他のお骨と一緒にするため、後でお骨を取り出すことができない場合が多いことです。

利用のルールなどは施設によって大きく異なる事もあるので、利用する際には条件やルールを事前に確認することが重要です。

 

 

・合葬墓(合祀墓)の利用がなぜ増えている?

近年の需要にこたえるため、公営の霊園でも「合葬墓」や「合葬納骨堂」を新設するところが増えています。

合葬墓の需要が増加した要因として、お墓を建てる、個別の納骨堂を用意するには高額な費用が必要でその用意が難しい方が増加したことや、お墓に対する価値観が変化したこと、少子化が進み「将来お墓を引き継ぐ家族がいない」という方が増えたことがあげられます。

 

 

 

●改葬とは

改葬とは一言でいうとお骨の引っ越しです。今まで使用していたお墓や納骨堂にあるお骨を別なお墓や納骨堂に移すことをさします。

 

前述したように「一人娘が嫁に行ってしまって、今後お墓を守る人がいないから合葬墓に移転する」といった場合や、「お墓はあるが引っ越し先の近くに移転させるから」などという場合に、改葬を行う方がいらっしゃいます。

 

ただし、簡単に移せるかというとそうではありません。役所へ行き「改葬許可証」を発行していただいた後に改葬許可証を持って新たなお墓や納骨堂の管理者に届けるなどの手続きが必要です。

 

 

 

まとめ

・基本的に「墓地」とは寺院の境内で寺院が管理しているお墓のことを指し、それ以外のお墓がある場所は「霊園」と呼びます。ただし、寺院の境内に無くても「墓地」という言葉を使う場合も多くあり、「共同墓地」等はそれにあたります。

 

・お墓の運営や管理については大別して 公営霊園、民営霊園、寺院墓地がありますが、その他にも、古くからある個人墓地や集落で管理している村落墓地などがあります。

 

・合葬墓(合祀墓)や合葬納骨堂などは、価格が抑えられる事や跡継ぎがいなくても安心して利用できる事から利用者が増加していますが、後にお骨が取り出せないなどのデメリットもあり注意が必要です。

 

 

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