葬儀の知恵袋(コラム)
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2020年3月31日(火)
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葬儀に贈る花【供花・供物】の種類と金額の相場
葬儀に贈る花の種類と金額の相場が気になる方も多いかともいます。
葬儀式場に会葬に行った際、名前の入ったお花をよく目にすると思いますが、どのような種類があってどれくらいの金額がかかるのか知っておきたいものですね。
そこで今回は、葬儀に贈る供花・供物の種類と贈る際の方法、注意点と金額の相場をご案内します。
◆供花(きょうか、くげ)の種類
供花とは、葬儀や法要の際に遺族へ贈る各種お花を総称しても呼ばれます。
供花の種類といっても送るタイミングや生花や造花、大きさも様々です。また、地域によっても考え方が違う場合もあるので注意が必要です。
・枕花(まくらばな)
枕花とは、葬儀前に故人がご安置されている場所で、故人の枕元に置かれるお花です。
送り主が特に親しい場合をはじめ、会社関係では社内や取引先のお世話になった方など特別気を遣う方に贈る場合が多いようです。
枕花を送るタイミングは訃報の連絡を受けた直後です。枕花の到着が通夜当日の午後になってしまうような場合は、ご遺族が不在になる事も多くあります。そのような場合は枕花ではなく、通夜に向けて式場に生花を送りましょう。
枕花の相場は5,000円~20,000円程度です。
また、枕花を送る場合でも同じ名前で葬儀式場に供花などを改めて贈ることが多いです。
・スタンド生花(式場によりスタンドが変わる場合があります)
スタンド生花(生花・花籠とも呼ばれます)は葬儀式場に飾るお花として一般的です。種類としてはスタンドの足がついており、一段、二段の種類や大きさによって料金が異なります。
相場は1基10,000~30,000円です。
一般の方を含めて親族の方も供花として気兼ねなく贈ることができるお花です。
どのようなお花を贈るべきか迷った際にはこちらのお花をおすすめします。
・アレンジメントフラワー
アレンジメントフラワーは親族が贈る場合が多く、小さいアレンジメントフラワーはお子様の名前で送られる場合もあります。自宅にそのまま持ち帰る事ができるお花でもあります。
相場は8,000~20,000円くらいです。
・花環(はなわ)
花環と呼ばれる場合もあり、一般的に造花が用いられます。
地域によっては屋内用と野外用に分かれている場合がありますが、近年では野外用がほとんどなくなったため、贈る際には注意が必要です。
◆供物の種類
供物といっても菓子折りから灯篭、造花に囲まれた食品など多種多様です。
地域によっても内容が大きく異なるため、今回はベルセレモニーで取り扱っている供物をご紹介します。
・盛籠
造花の飾りに囲まれた食品盛です。スタンドの足がついており、スタンドの足がついた生花とほぼ同じ大きさでスタンド生花の半分ほどの高さです。
葬儀終了後には、遺族は中にある食品などの供物を持ち帰っていただきます。スタンドや飾りの部分は持ち帰ることはできません。
内容や大きさによって異なりますが、10,000~30,000円が相場です。
・灯篭(とうろう)
通常贈られた灯篭は祭壇付近で光が灯った状態で飾られます。対(2基)で一つです。誤って二つ依頼しないように注意しましょう。
こちらも自宅に持ち帰り49日まで飾ることができます。尚、葬儀用の灯篭の用途は盆提灯とは異なります。遺族に近い親族が送る場合が多いです。
相場は15,000~30,000円です。
・線香盛
大きさや飾りによっても大きく異なります。キリスト教や神道の葬儀には贈らないようにします。遺族に近い親族が送る場合が多いようです。
目安は10,000~20,000円です。
◆札名の注意点
供花・供物に付く札には贈り主の名前がつけられます。法人の場合では社名や肩書きの記載も必要です。
贈り主が複数の場合は、複数の名前「連名」での記載も可能ですが、4~5名以上の名前を連ねた連名はでは注意が必要です。小さな名前がたくさん書いてあるのは格好の良いものではありません。その場合は○○家、いとこ一同、孫一同、知人であれば○○会、○○一同、友人一同、など関係がわかる名前をおすすめします。
◆供花・供物は宗教や宗派によってマナーに違いがあります。
例えば、仏教でも供花を お樒(しきみ)に限定している宗派があり、キリスト教では送り主の札を付けられない場合や、名札の表現方法が違う場合があります。
また、遺族の意向でお断りする場合もあります。葬儀式場(葬儀社)や遺族に相談するとよいでしょう。
◆供花・供物の手配方法
葬儀式場が遠距離にある場合でもお花を送る方法はいくつかあります。
電話での依頼も可能ですが、漢字の間違い防止のため、FAXを利用する事をおすすめいたします。
・葬儀式場や葬儀社に直接依頼をする
一般のお花屋さんから葬儀式場に送るように手配はできますが、葬儀内容をすべて把握している葬儀式場の葬儀社へ直接依頼する事をおすすめします。
供花が統一されていたり、NGのお花があったりした場合でもアドバイスを受けられるメリットがあります。
葬儀に参列する場合は、葬儀式場に直接支払う事もできます。
また、供物に関しては担当葬儀社、葬儀式場に依頼します。
・遺族に依頼をする
遺族が供花・供物の取りまとめを行っている場合は依頼します。
取りまとめを行っていない場合は、何かと多忙な遺族に無理にお願いする事は避けましょう。
・依頼主の最寄りのお花屋さん
葬儀式場と離れていてもお花屋さんのネットワークで葬儀式場へ配達可能なお花屋さんに注文が入るシステムです。手数料がかかる事があります。支払いは依頼したお花屋さんへ支払います。
・葬儀式場近くのお花屋さんへ注文する。
依頼主が近隣に住んでいる。以前依頼した。という場合は問題ありませんが、遠方の場合は支払いや葬儀のお花を取り扱っていないお店もあります。探す手間を考えると現実的ではありません。
◆地域によっての風習の違いには注意
葬儀の風習は地域によって大きく異なり、自分の地域での常識が他の地域では非常識となる場合もあり注意が必要です。
多くの地域ではスタンドがついた生花は葬儀会場や祭壇の両端に同じお花を「対」(つい)で飾る習慣があります。「対で飾る事が一般的」な地域や「対で飾る事もできる」、「対で飾らない」地域とさまざまです。
特に離れた地域の場合は風習がわからない事も多いので、葬儀式場や担当葬儀社に問い合わせることでその地域の慣習などのアドバイスを受けることができます。
まとめ
・遺族や故人へお花を贈る【供花】、食品や灯篭、お線香など贈る場合を【供物】と呼びます。
・遺族へ贈る供花・供物の種類は多く、遺族との関係によって金額や内容を考えます。不明な場合は葬儀の担当葬儀社や葬儀式場に問い合わせましょう。
・葬儀の風習は地域によって違うため供花・供物にも土地柄があり、贈る際は注意が必要になります。そのため、担当葬儀社または遺族に確認を取ることをおすすめします。
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