葬儀の知恵袋(コラム)
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2020年3月31日(火)
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【無宗教葬】無宗教での葬儀とは?お坊さんは必要?
無宗教でのお葬式とはどのような葬儀でしょうか?
お坊さんが来ないお葬式となりますが、どのような事をするのでしょうか。
実は無宗教で葬儀を行うには事前に考えなければならないことがあります。
今回は無宗教葬の準備や、葬儀の式次第、葬儀が終わった後のご供養や納骨の問題など、無宗教葬を行ったご遺族の事例を交えながら解説いたします。
■無宗教の葬儀とは
無宗教葬とは、一言でいうと「宗教家」が入らない葬儀を無宗教葬と呼びます。
(「宗教家」とは、お坊さんや神父さんなどの特定の宗教に従事する方をさします。)
宗教家が行う葬儀は、式次第をはじめその宗教、宗派独自のルールで行います。
もし宗教家がいないのであれば、ロウソクや焼香を使用する・しないは自由ですし、そもそもルールが無いので、何をやってもOKです。(もちろん常識の範囲内ですが・・。)
当然ながら戒名などを付けるルールもないので、俗名(現世での本名)を使用することになります。
最終的にルールを決定するのは「喪主・施主様」です。もちろん、そのルール作りは私たちベルセレモニーが最大限お手伝いしますのでご安心ください!
■無宗教葬の準備は必要?
無宗教のお葬式を行うにあたり特に重要な2点です。
①寺院などの宗教家とのお付き合いがあるか
寺院とのお付き合いがある場合は、無宗教でのお葬式はできないと考えてよいでしょう。
どうしてもという方は、お寺とのお付き合いをやめる(離壇)重い決断が必要になります。その他の宗教でも同様の場合がほとんどですので、宗教家の方への相談が必要です。
相談内容としてはとてもデリケートな内容です。ご不安な方はベルセレモニーでもお手伝いさせていただきますのでお気軽にお問合せ下さい。
②家族・親族の理解は得られているか
家族の理解は当然ですが、親族の同意は特に注意が必要です。「当家は代々〇〇宗だ!なぜ僧侶がいないんだ!」と葬儀当日に大騒ぎになることも予想されます。
自宅に仏壇が無く僧侶とのお付き合いが無い場合でも家系でお付き合いしている場合が多いものです。
まずは、本家の方や故人の兄弟へ事前に相談をしましょう。
さらに「故人の遺志だから」というのも場合によっては通用しない事もありますので、同じく親族や宗教家の相談が必要です。
■無宗教葬で一般会葬の方は呼べるのでしょうか
無宗教葬において、家族・親族で行われる葬儀と一般会葬が参列する葬儀では大きな違いはありません。
家族葬にするか、一般葬にするのか、とは別に考えます。
■香典(不祝儀)袋の表書き
参列者として無宗教の葬儀に参列する場合は、事前に無宗教と告知されている場合とされていない場合では大きく異なります。
一般会葬などで無宗教と知らされていない場合は、一般的に使われる「御霊前」、「御香典」などでも失礼にはあたらないでしょう。
【お別れの会】や【偲ぶ会】など表記されているようでしたら無宗教の葬儀と考えて間違いありません。その際は、「お仏前」など特定の宗教で使われる名前は避けましょう。無宗教葬でも “お香” を使う事もありますが、宗教色が強いので「御香典」は使用しない方が無難です。
どの葬儀でもお花はあげられることが多いので、「御花料」が理想です。「御霊前」でも失礼には当たらないでしょう。
親族として参列する場合は他の親族と調整するなど特に気をつけましょう。
■無宗教葬とはどのような式?
お寺さんが行う仏教式のお通夜では、読経や法話の他に焼香などがあり、約40分~60分程度が一般的です。
それでは無宗教葬での式の内容は、どのようなスタイルになるのでしょうか?
内容が無ければ5分とかからず終わってしまいます。時間をかけて遠方より駆け付けた方からは「あれ?もう終わったの?」となってしまいます。短すぎもNGですね。
無宗教葬で多いのは音楽の献奏を行う音楽葬や式は行わず会食をしながら行う事もあります。
ベルセレモニーでのおすすめは、「音楽葬」です。
式場で行う「音楽葬」の他に納棺後に自宅や控室で、お柩の近くで故人と親族のみでゆっくりお別れを行う「家族式」も行う事もできるので、無宗教でもしっかりとお別れを行う事が可能です。
無宗教葬の式次第の一例です。所要時間は約60分です。
<式次第例>
・開式
・ナレーション(司会)
・ムービーの上映
・献奏 (ピアノ演奏)
・お別れの言葉(お孫さんなど)
・献花
・喪主挨拶
・着付けの儀(お柩内の綿装飾)
・別れの盃(お一人、お一人故人とお別れの盃を交わします)
・お花入れ
・親族で最期の言葉かけ
・ご出棺
無宗教の式次第は、ベルセレモニースタッフがみなさまとご一緒に式を考えます。ご希望に沿ってご提案を致しますのでご安心ください。
尚、一日葬をお考えの方も最良のご提案を差し上げております。
無宗教葬の中には、芸能人の葬儀など、親族のみで仏式で密葬をあげて、日を置いてから「偲ぶ会」などの大規模な本葬を行う事があります。この場合の偲ぶ会は無宗教で行われる場合が多いです。
■葬儀後の供養
葬儀後のご供養はみなさんどうしているのでしょうか?
仏教式の場合は、定期的な僧侶による読経や49日や1周忌、3回忌法要などありますが、無宗教での法要などの供養に決まりはありません。行っても行わなくても自由です。
以前無宗教葬を行った方で、「亡くなった主人のご供養の方法がわからなく悩んでいる」との連絡が入りご相談をさせていただいたことがあります。結局この方は寺院に戒名をいただき49日まで毎週お経をいただく事にしました。
このように葬儀後のご供養が出来ずに罪悪感を抱く方もいらっしゃいます。葬儀後のご供養も考えておく必要がありますね。
■無宗教葬後の納骨
お墓や納骨堂の場所が民間や公営である場合は特に気にする必要はありません。
問題は寺院などにお墓や納骨堂をお持ちの場合です。
葬儀前に理由を寺院に相談することもできますが、理解を得られる可能性は低いため、「無宗教葬をあきらめた方が良い」かもしれません。
このような疑問や悩みはベルセレモニーにお任せください。皆様のご希望に沿ったお葬式を無料でご提案いたします。
まとめ
・無宗教葬とは宗教家に依頼しない葬儀のことをいいます。
・無宗教の葬儀には決まったルールはありません。何をするかを決める必要があります。
・無宗教葬には家族・親族の同意が必要です。特に宗教家と関係がある場合は注意が必要です。
・葬儀後のご供養も考えておく必要があります。