葬儀の知恵袋(コラム)

2023年5月19日(金)

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葬儀の種類完全ガイド:形式、宗教、会場別の選び方とは?

葬儀にはどのような種類があるのでしょうか?

今回は、葬儀の種類を「形式、宗教、会場、その他」に分類してご紹介します。

私たちの生涯には様々な節目がありますが、その中でも重要なものの一つ。

故人を偲びその人生を称え、遺族が喪失感と向き合うための大切な場として最適なものを選ぶための参考にしていただければ幸いです。

 

形式による分類

一般葬

家族葬が一般化する以前は、お葬式=一般葬で行われていました。一般葬は、故人の親族だけでなく、友人や職場の同僚、地域の人々など、広範な人々が参列する葬儀形式です。参列範囲が広いため、参列人数も多い傾向にあり、一般葬を想定している葬儀式場の中には、数百名を収容することが出来るホールを有している施設も珍しくありません。

参列範囲が広く、参列者数が多いため、交友関係が広い方や現役で仕事をしていた方のお葬式に適していますが、時代の流れやコロナ禍の影響で、施行数は減少傾向にあります。

 

家族葬

家族葬は、家族や親族など、故人と近しい間柄の人々だけが参列する葬儀形式です。家族葬は、そのコンパクトな性質から、参列者への気遣いや準備の手間といった負担を軽減できるという利点があります。

家族葬を選ぶ理由として多いものは、「故人の遺志」「予想される参列者数が少ない」「故人とゆっくり過ごしたい」「小規模な葬儀を希望する」などがあります。

しかし、家族葬では故人とつながりを持つ人々が参列できないため、後日、多くの人が自宅弔問に訪れる可能性があります。交友範囲が広い人や、現役で仕事をしていた人が亡くなり、家族葬を行う場合、そのような可能性を念頭に置く必要があるといえるでしょう。

 

一日葬

葬儀は通常、2日間で通夜、葬儀・告別式を行いますが、通夜を行わず、葬儀・告別式のみを行う形式を一日葬といいます。一日葬はここ数年で定着してきた、新しい形の葬儀で、時間とコストを節約できることが特徴です。

しかし、僧侶などの宗教者に依頼して葬儀を行う場合は注意が必要となります。宗教者の中には一日葬を認めていない方もいるからです。菩提寺(お付き合いのあるお寺)などがあり、葬儀を依頼する宗教者が決まっている場合、一日葬で葬儀を行うことが可能かどうか、事前に確認する必要があります。

 

直葬・火葬式

直葬や火葬式は、通夜や告別式を行わない葬儀形式です。宗教儀礼やセレモニーを省略するため、時間やコストを大幅に節約することができます。しかし直葬は、故人との別れの時間や場を制限するため、故人と向き合う時間や、故人を偲ぶ時間が十分ではないと感じる可能性があります。

 

密葬

密葬は家族葬のように、遺族や親族など、故人と近しい関係性にある人のみが参列する葬儀です。家族葬と何が違うのかといえば、密葬は、後日「本葬」を行うということです。本葬は、故人の友人や知人など、広範な人々が故人とお別れをするための集いです。

わざわざ密葬と本葬に分けて行うのはなぜかというと、有名人や著名人など、大勢の人が参列することが予想される葬儀を一般葬で行うと、参列者が多くなり過ぎて、遺族に負担がかかり過ぎるからです。そのような理由から、近親者が故人とゆっくりお別れすることなどを目的として、密葬が選ばれる場合があります。

 

宗教による分類

仏式葬儀

仏教儀礼を行う葬儀を仏式葬儀といいます。日本で行われる多くの葬儀は仏式葬儀です。仏式葬儀では、僧侶による読経や引導(故人を浄土へ導くための儀式)、焼香などを行います。ただし浄土真宗では、亡くなった人はすぐに浄土へ行くことができるとされているので、引導を行いません。

 

神葬祭

八百万の神を信仰し、古事記等の古典を神典とする神道儀礼を行う葬儀を神葬祭といいます。神葬祭では神職が祭詞(さいし)、祭文(さいもん)を唱え、参列者は玉串奉奠玉串を祭壇に捧げ、故人の冥福を祈ること)を行います。仏式葬儀は故人を浄土に送るために行いますが、神葬祭では死の穢れを清め、故人を家の守護神とするために行います。

 

キリスト教式

キリスト教の中でも大きな教派であるプロテスタントとカトリックでは、お葬式の意味合いが異なります。以下にそれぞれの葬儀についてご紹介します。

プロテスタント

亡くなった人は神のもとに召されると考えるプロテスタントの葬儀では、神に祈りを捧げることを重要視し、聖書朗読、讃美歌斉唱、牧師の説教などを行います。

 

カトリック

カトリックの葬儀では、故人が生前犯した罪を神に詫び、故人が永遠の命を得ることができるよう、祈りを捧げます。聖書朗読、神父による説教、ワインやパンを捧げるミサなどが行われます。

 

友人葬

創価学会で行われる葬儀を友人葬といいます。一般的な仏式葬儀と同様、読経や焼香を行いますが、僧侶は呼ばず戒名も付けません。僧侶を呼ばないため、導師は、友人の代表(儀典長)がつとめます。導師を中心として、参列者全員で読経や唱題(題目を唱えること)を行うことも特徴的です。

 

無宗教葬

宗教儀礼を行わない葬儀を無宗教葬といいます。無宗教葬には決まった式次第はありませんが、黙祷、お別れの言葉、献奏、献花、思い出動画の上映などが行われます。

ただし、宗教団体が管理・運営するお墓や納骨堂に納骨する場合は、無宗教で葬儀を行うことができない可能性があります。無宗教葬を検討する場合は、事前に納骨場所を確認しておきましょう。

 

会場の分類

葬祭ホール

現在多くの葬儀は、葬儀社が運営する葬祭ホールで行われています。葬儀に必要となる設備や物品が揃っているため、準備や片付けの負担が少ないことや、サービスが充実していることが特徴です。

 

寺院・教会

お寺の檀家になっている場合や、キリスト教の洗礼を受けている場合、寺院や教会で葬儀を行うことも可能です。都市部において寺院での葬儀は少なくなっていますが、地方では現在も、寺院で葬儀を行うことは珍しく無いようです。

 

自宅

自宅で行う葬儀を自宅葬といいます。故人の自宅で行う場合だけでなく、喪主や親族などの自宅で行う葬儀も自宅葬といいます。

住み慣れた自宅で最後の時間を過ごすことができる自宅葬は、参列者数が少ない場合に選ばれる形式です。その理由は、一般的な住宅では大きな祭壇を設置することや、多人数が参列することが難しいためです。また、駐車スペースを確保することも課題となります。

 

その他の葬儀

福祉葬

生活保護制度を利用して行う葬儀を福祉葬といいます。生活保護を受けている方が亡くなり、その遺族も生活保護を受給している等のケースで、福祉葬を行うことが可能です。

福祉葬を行う場合、葬儀を依頼する前に申請を済ませる必要があります。申請者が故人の親族であれば、住所地の市区町村役所、または福祉事務所に申請します。申請者が親族以外であれば、亡くなった方の住所地の市区町村役所、または福祉事務所に申請しましょう。

 

骨葬

遺体を火葬してお骨にしてから行うお葬式を骨葬といいます。北海道の函館や東北地方など、一部の地域では骨葬が一般的な葬儀形式となっています。骨葬は地域の風習で行われるだけではありません。遺体の状態によっては、骨葬を選ばざるを得ない場合があるからです。

骨葬が一般的な地域の葬儀において、故人と最後の対面を希望する場合、火葬日時を事前に確認し、火葬の前に弔問に訪れる必要があります。

 

まとめ

葬儀の種類

【形式による分類】
一般葬/家族葬/一日葬/直送・火葬式/密葬

【宗教による分類】
仏式葬儀/神葬祭/キリスト教(プロテスタント・カトリック)/友人葬/無宗教葬

【場所による分類】
葬祭ホール/寺院・教会/自宅

【その他の分類】
福祉葬/骨葬

 

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