葬儀の知恵袋(コラム)
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2022年11月15日(火)
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エンバーミングとは?メリットやデメリットなど詳しく解説
エンバーミングとは、ご遺体の防腐や消毒、外見を整えることなどを目的として行われる処置のことです。
エンバーミングの処置の内容には、ご遺体の血液と防腐剤を入れ替える施術や体液の吸引、消毒液の噴霧などがあります。
こうすることで、生きている人に感染症が伝染することを防いだり、ご遺体の腐敗を遅らせることができます。
エンバーミングとは
エンバーミングとはご遺体の防腐や消毒、外見を整えることなどを目的として行われる処置のことです。処置の内容には、ご遺体の血液と防腐剤を入れ替える施術や体液の吸引、消毒液の噴霧などがあります。
エンバーミングには消毒や殺菌、防腐といった効果があるため、ご遺体から生きている人に感染症が伝染することを防ぐとともに、ご遺体の腐敗を遅らせることができます。
エンゼルケアや湯灌との違い
エンゼルケアは医療器具を外したり清拭を行ったりといった、逝去直後のご遺体の処置のことを指し、病院で亡くなった場合には看護師が行うことが一般的です。エンゼルケアの内容や料金は病院によって異なります。
湯灌はアルコール綿やシャワーなどを用いて故人の体を清め、着替えを済ませた後、男性は髭をそり、女性は死に化粧を施すという儀式です。
エンゼルケアにも湯灌にも防腐などの効果はなく、エンバーミングとは行う目的が異なります。エンバーミングを行った場合、ご遺体は10日〜2週間程度安全に保たれることや、外傷の修復や防腐剤の注入によってご遺体を生前の姿に近づけられることが、エンゼルケアや湯灌との大きな違いです。
エンバーミングにかかる費用
ご遺体の状態によってエンバーミングの費用は異なりますが、15万円〜25万円ほどが平均的な費用だといわれていて、エンゼルケアや湯灌に比べて高額となっています。
どんな目的でエンバーミングをするの?
エンバーミングはどのような場合に行うのでしょうか。ここではエンバーミングの目的についてご紹介します。
ご遺体から病気がうつることを防ぐ
もし故人様が感染症にかかっていると、ご遺体に触れることで病気がうつってしまう可能性があります。エンバーミングを行いご遺体を除菌・殺菌することで、ご遺族や参列者への感染を防ぎます。
ご遺体の状態を保つ
一般的には逝去から火葬までの日数は2、3日ですが、首都圏では火葬場の予約が取りづらく、1週間ほど時間が空くことも珍しくないようです。ご遺族が海外に居住されていたり、旅行に出かけていたりして、すぐに帰国できないという場合もあります。そのような事情で逝去から火葬まで日数がかかると、ドライアイスを使った通常の方法ではご遺体の状態を保つことが難しくなるため、エンバーミングが必要となります。
生前の姿に近づける
病気や大怪我の影響で、ご遺体が生前のご様子とはかけ離れた状態になってしまうこともあります。そのような場合、元気な頃のお姿に近づけることを目的としてエンバーミングが行われることがあります。
ドライアイスの役割を代替する
海外で亡くなり日本にご遺体の搬送を行う場合、ご遺体の保全のためにドライアイスを使うことができないためエンバーミングを施します。日本で亡くなった方を海外に空輸する場合も同様にエンバーミングを行う必要があります。
エンバーミングのメリット・デメリット
エンバーミングをする場合どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。ここではエンバーミングのメリットとデメリットについて詳しくご説明します。
エンバーミングのメリット
最後の時間をゆっくり過ごすことができる
エンバーミングをしない場合、逝去から2、3日後にご遺体を火葬します。逝去後のご遺族は親戚や友人などへの連絡や葬儀の打ち合わせなどで忙しく、故人とゆっくり過ごす時間がとれないというケースも珍しくありません。エンバーミングを行うことでご遺体の長期保存が可能となるため、ご自宅で故人とゆっくり過ごしながら、葬儀について検討する時間を持てることはエンバーミングのメリットといえるでしょう。
元気な頃の姿を偲ぶことができる
癌などの病気を煩い闘病の末に亡くなった場合、元気な頃の姿とは変わり果てた姿になってしまうこともあります。エンバーミングを行い、元気な頃の姿に近づけることができれば、闘病で傷ついたご家族の心が癒される可能性があります。またエンバーミングによって怪我や火傷などで損傷してしまったご遺体を修復することができれば、ご遺族のお気持ちが少しでも救われることにつながるのではないでしょうか。
不安無くご遺体に触れることができる
エンバーミングではご遺体の殺菌や消毒を行うため、故人様から新型コロナ・結核・インフルエンザ・B型肝炎・C型肝炎・HIV・MRSA・敗血症などの感染症がうつることを防ぐ効果があります。感染症がうつるのではないかといった不安を感じること無く、故人様とスキンシップがとれるということもメリットの一つです。
エンバーミングのデメリット
エンバーミングにはメリットもありますが、当然のことながらデメリットもあります。ここではエンバーミングのデメリットをご紹介します。
故人様と離れる時間がある
一般社団法人日本遺体衛生保全協会(IFSA)のホームページでは、エンバーミングを行うことが可能な70の施設が紹介されていますが、エンバーミング施設のない県もあり、居住地によってはエンバーミングを行うために長時間の移動が必要となります。さらに、ご遺体を処置するためにかかる時間が3〜4時間程度あるため、エンバーミングを行う場合は故人様とご遺族が数時間離れて過ごすことになります。ご遺体と離れることに抵抗を感じる方にとっては、エンバーミングを行うために時間がかかるという点はデメリットとなります。
高額な費用を払わなければいけない
前述したように、エンバーミングには15〜25万円の費用がかかるといわれています。ご葬儀を行うだけでもお金がかかることを考えると、それとは別にこのような高額な費用が必要となることは多くの人にとってデメリットになるといえるでしょう。
ご遺体を切開する必要がある
エンバーミングを行う際にはご遺体の血液と防腐剤を入れ替えるため、ご遺体を1㎝程度切開する必要があります。このような処置を行うことに対して抵抗を持つ方もいるため、ご遺体を切開することはデメリットとなります。
まとめ
・ご遺体の防腐や消毒、外見を整えることなどを目的として行われる処置をエンバーミングといいます。エンバーミングではご遺体の血液と防腐剤を入れ替える施術や体液の吸引、消毒液の噴霧などが行われます。
・エンバーミングはご遺体から病気がうつることやご遺体が腐敗することを防ぐという目的で行われます。
・エンバーミングには「故人様と一緒に最後の時間をゆっくり過ごすことができる」「元気な頃の姿を偲ぶことができる」などのメリットがある一方、「故人様と離れる時間がある」「高額な費用を払わなければいけない」といったデメリットがあります。
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