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葬儀の時「焼香」は何回するの?焼香の意味や作法を詳しく解説|群馬の葬儀・葬式・家族葬はベルセレモニー

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  • 葬儀の時「焼香」は何回するの?焼香の意味や作法を詳しく解説

    参列者の知識
    2024年05月08日

    葬儀に参列すると「焼香」を行うことが多いと思いますが、「何回すれば良いの?」と不安になった経験はないでしょうか。

    仏式葬儀では焼香を行うことが一般的ですが、焼香を何回するかや解釈は宗派ごとに異なります。

    今回は焼香をする理由や焼香の作法、宗派ごとの作法の違いなど、焼香について詳しくご紹介します。

     

     

    焼香とは?

    仏式の葬儀や法要の際に、粉末状のお香(抹香:まっこう)を香炉にくべて焚くことを焼香といいます。抹香は樒の葉や樹皮を乾燥させて、粉末状に砕いたものが広く利用されています。

    仏教では仏様や先祖、故人にむけてお供え物をしますが、焼香の際に出る香りも仏様や故人の食べ物になると考えられていることから、焼香もお供えのひとつとされています。

    また焼香には、穢れや邪気を払う力があると考えられているため、お参りの前に行うことで心身を清めるという意味もあります。

     

     

    基本的な焼香の作法と宗派による違い

    仏式葬儀では焼香を行うことが一般的ですが、焼香に対する解釈は宗派ごとに異なります。そのため焼香の作法にも少しずつ違いがありますが、まずは基本的な作法をご紹介します。

     

    基本的な焼香の作法

    1. 祭壇に進み遺族に一礼。焼香台へ一歩近づき遺影または本尊に一礼。
    2. 左手に数珠を持ち、右手の親指、人差し指、中指で抹香をつまむ。
    3. つまんだ抹香を額の位置まで持ち上げる。この動作のことを「押しいただく」と言います。これを行わない宗派もあります。
    4. 香炉に抹香をくべて、合掌して一礼。
    5. 遺族に一礼して自席に戻り着席。

     

    宗派別の焼香作法

    前述したように、宗派によって焼香の解釈が異なるため、焼香の作法にも違いがあります。ここでは宗派別の焼香作法をご紹介します。ただし焼香の回数は、寺院によって方針が異なる場合があります。

    宗派 回数 押しいただくか 押しいただかないか
    曹洞宗 2回 1回目は押しいただく。2回目は押しいただかない。
    浄土宗 1〜3回 押しいただく
    浄土真宗本願寺派 1回 押しいただかない
    真宗大谷派 2回 押しいただかない
    真言宗 3回 押しいただく
    天台宗 3回 押しいただく
    臨済宗 1回 押しいただく
    日蓮宗 1〜3回 押しいただく

    ※焼香の作法は行う本人の宗派に倣いますが、葬家の作法で行っても問題はありません。

     

     

    焼香の種類と作法

    焼香には立って行う「立礼焼香」、座って行う「座礼焼香」、自席に着いたまま行う「回し焼香」があります。ここではそれぞれの焼香の流れをご紹介します。

     

    立礼焼香の流れ

    立礼焼香は椅子席の葬儀会場で行われることが多い焼香です。参列者は自席から祭壇の前に置かれた焼香台へ移動し、焼香を行います。

    1. 祭壇に進み遺族に一礼。
    2. 焼香台に進み、遺影または本尊に一礼。
    3. 宗派の作法に倣って焼香。
    4. 遺影または本尊に向かって合掌、一礼。
    5. 遺族に一礼し、自席に戻り着席。

     

    回し焼香の流れ

    葬儀を行う会場が狭い場合や移動しづらい場合などは、回し焼香が行われることがあります。回し焼香では香炉と抹香がトレーやワゴンに載せられた状態で各席を順に回ります。自席に香炉と抹香が回ってきたら、着席したままで焼香を行い、次の人へ回します。

    1. 回ってきた香炉と抹香を受け取る。
    2. 香炉を置き、祭壇に向かって合掌。
    3. 宗派の作法に倣って焼香。
    4. 合掌、一礼。
    5. 次の人に香炉と抹香を回す。

     

    座礼焼香の流れ

    自宅や和室などで葬儀を行う際は、祭壇が低い位置に設置されていることが多く、座った状態で行う座礼焼香となる場合があります。立礼焼香と同じく自席から焼香台に移動し、座って焼香を行います。席と焼香台が離れている場合は中腰で移動しますが、席と焼香台の距離が近ければ膝行・膝退(しっこう・しったい)と呼ばれる方法で移動します。膝行・膝退とは、つま先を立てて正座し、手で体を支えながら膝を前に出して移動する方法です。

    1. 祭壇に進み遺族に一礼。
    2. 遺影または本尊に一礼。
    3. 焼香台に進み合掌。
    4. 宗派の作法に倣って焼香し、合掌。
    5. 遺族に一礼し、自席に戻る。

     

    焼香の順番はどうする?

    焼香は基本的に故人と血縁が近い順に行いますが、地域の風習や家庭のしきたりに等によりマナーが異なる場合があります。一般的な焼香の順番を以下にご紹介します。

    1. 喪主
    2. 遺族・親族
    3. 会社関係者
    4. 友人

    上記の中でも、遺族・親族内の焼香順は複雑となるため、解釈が異なる親族の間で順番を巡ってトラブルに繋がりやすい傾向があります。遺族・親族の焼香順については、事前に親族の間で確認されることをおすすめします。続いて遺族・親族内の席順の一例をご紹介します。

     

    親族の焼香順の一例

    1. 喪主
    2. 故人の配偶者(配偶者が喪主を勤めない場合)
    3. 故人の子供(喪主を勤めない子供) 故人に複数の子供がいる場合、子供の年齢の順番で焼香を行う、故人と同じ姓の子供から行う、男性の子供から行うという方法があります。
    4. 故人の父母
    5. 故人の配偶者の父母
    6. 故人の孫  ただし孫の年齢によっては両親(故人の子供)と一緒に焼香を行います。
    7. 故人の兄弟姉妹
    8. 故人の配偶者の兄弟姉妹
    9. 故人の叔父叔母
    10. 故人の配偶者の叔父叔母
    11. 故人の甥姪

    ※上記は一例です。子供や孫の年齢や故人との同居の有無、地域の風習、家族のしきたりなどにより異なる場合があります。

     

    仏式以外の葬儀で行われる儀礼

    仏教ではない宗教の葬儀に参列する際は焼香は行われませんが、焼香に類似する儀礼を行う場合があります。ここでは神道の葬儀で行われる玉串奉奠(たまぐしほうてん)と、キリスト教の葬儀で行われる献花(けんか)の流れをご紹介します。

     

    神道の葬儀【玉串奉奠】

    神道の葬儀では玉串奉奠が行われます。「玉串」は、神さまが宿るとされる榊(さかき)の枝に、半紙などで作られた紙垂(しで)や麻を結びつけたものを指し、「奉奠」には「つつしんで供える」という意味があります。このように「玉串奉奠」は玉串を神様にお供えすることを表しています。

    玉串奉奠の流れは以下のとおりです。

    1. 遺族に一礼。
    2. 神主の前に進み一礼し、玉串を受け取る。この時、右手は枝をかぶせるように添え、左手を葉の下にあてて支える。
    3. 祭壇に進み一礼。
    4. 玉串を時計回りに90度回転させ、根本を手前に向ける。
    5. 玉串を更に時計回りに180度回転させ、左手を根元に、右手を枝先に移動し、根本を祭壇に向けて玉串案に供える。
    6. 二礼 → 二拍手(音はたてない)→ 一礼
    7. 神主、遺族に一礼し自席に戻る。

     

    キリスト教の葬儀【献花】

    キリスト教式では「献花」が行われますが、これは日本における独自の習慣です。献花はカトリックの式でもプロテスタントの式でも行われます。献花の流れは以下のとおりです。

    1. 遺族に一礼。
    2. 右の手のひらを上向きに、左の手のひらを下向きにして、両手で花を受け取る。
    3. 祭壇に進み一礼。
    4. 根元が祭壇に向くよう、花を時計回りに回転させる。
    5. 花を献花台に捧げる。
    6. 一礼する。
    7. 遺族に一礼し、自席に戻る。

     

     

    まとめ

    ・仏式の葬儀や法要の際に、抹香を香炉にくべて焚くことを焼香といいます。仏教では仏様や先祖、故人にむけてお供え物をしますが、焼香もお供えのひとつで、香を焚いた時に出る香りが仏様や故人の食べ物になるとされています。

     

    ・焼香には立って行う「立礼焼香」、座って行う「座礼焼香」、自席に着いたまま行う「回し焼香」があり、葬儀会場や参列人数により適する方法が異なります。

     

    ・仏式葬儀では焼香を行うことが一般的ですが、焼香に対する解釈は宗派によって異なるため、焼香の作法にも宗派ごとに違いがあります。

     

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