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2024年3月20日(水)
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本当のお葬式の姿
新潟から帰る途中でブログを書いている1級葬祭ディレクターの林直哉です。
今日は葬儀参列のため、新潟に行ってきました。
大変お世話になっている会社の社長が友人で、そのお父様のお別れ会でした。
お父様とは面識はあるものの、親しいわけではありません。
その息子さんである社長とは、とても親しくさせていただいています。
私がまだこの業界に入ったばかりの時に、お互い葬儀社の息子ということもあり、ともに悩みを相談しあったりしながら切磋琢磨している経営者仲間です。
お葬式は2月に済んでいますが、今日は改めて設けられた「お別れ会」でした。
結論からもうしあげますと、感動!の一言です。
「ああ・・・、お葬式ってこうでなくちゃね!」
と、みんなが声をそろえて言うお別れ会でした。
故人を偲ぶと、悲しみがこみあげるものですが、今日は、失った悲しみの中にも温かい涙と笑顔あり。
冒頭に献奏がありました。
ピアノとヴィオラという弦楽器で奏でられるビートルズのイエスタディ。
故人が好きだったそうですが献奏の創造はつきます。
しかし会場の雰囲気づくりとマッチして想像よりさらに美しく感じました。
追悼動画も故人の声が入ったもの、笑顔でしゃべっているもの、とても見入ってしまいました。
「こんな方だったんだぁ」と思いながら引き込まれていきました。
「お別れ会」という限られた時間のなかで、
故人の人柄を感じ、
温かさを感じ、
集まった方々の故人に対する思いも感じることができました。
そして5名の方が弔辞を捧げました。それがまた私の知らない故人を知ることができ、そのエピソードの素晴らしいこと。。
故人をそれほど知らないのに、弔辞で涙がでました。
弔辞を聞くことで、故人が偉大であるのだと改めて知る機会にもなりました。
弔辞によってさらに高まった温かな空気感の中、友人である喪主の挨拶。
ここでも家族としての想いと、父から受け継がれるという尊い「場」を感じることができました。
そこには、暗いイメージのお葬式はなく、
会場全体が故人とご縁のあったか方が作り出す特別な空間ができたように思います。
お葬式の中で拍手まで起こりました。
最後に献花をして会場をでました。
「お葬式って、こういうもんだよなぁ・・・」
その家族における規模の差はありますが、もともと「お葬式と何をする場なのか」を再考する時間をいただきました。
沢山のお寺さんも読経に見えていましたが、お斎(おとき=会食)の席のご挨拶で、感動したという話をしていました。
改めて、思います。
私たち葬儀社は何をすべきか。
「お経をあげる場所」を提供して「火葬するまでの段取り」をするということが、我々の仕事ではない。
いかに最後の時間・空間を準備し、
ご縁のあった方と共有することの尊さが、どれだけ人の心を動かすか。
そして心を動かされた人にとって、それがどれだけ貴重な体験か。
私はプラスαとして、「ご遺族のお子さんやお孫さんにそれを体験してもらうこと」が、
どれだけその後の人生に影響するかを伝えていきたいと思います。
私の会社でも、同じ方向性のお葬式を提供していきます。
お葬式とは「家族の行事」です。
やはり大切ですよね(^^)
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